2011年04月20日

石碑の重み


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多良間島の姉妹都市でもある
岩手県宮古市重茂半島東端の姉吉地区。

今回の東日本大震災で
ものごっつい被害を受けた宮古市にあるのに
12世帯全ての世帯が被害を免れた地域です。


理由は、

昔の人が残した石碑の教えを守っとったから...


この石碑(大津波記念碑)

表には...

高き住居は児孫に和楽
想へ惨禍の大津浪
此処より下に家を建てるな

裏には...

明治二十九年にも昭和八年にも津波は此処まで来て部落は全滅し
生存者僅かに前に二人後ろに四人のみ
幾歳経るとも要心あれ

...と彫ってあるそうな。。



実は、三陸沿岸地域には、
このほかにも津波に対する戒めの石碑はいくつもあるらしいんやけど

その多くは忘れさられたり朽ち果てたり...

結果、

しばらくすると
また人は便利な沿岸部へと
集落を築いてしまっとったようです。



地震学者(御用学者でない)のロバート・ゲラー氏によると
「地震の場所や時期など予知は不可能!日本全国何処でも危ない!」
...ってことらしい。


ってことは、

”宮古島も同じく...”ってことですわな。



今から240年前に八重山・宮古で発生した、
明和の大津波(1771年4月24日)

最大約30メートルの津波が陸を駆け上がり、
宮古で2500人余、八重山で9300人余が犠牲となり、
当時の沿岸集落に壊滅的な打撃を与え、
宮国、新里、砂川、友利の4集落はほぼ壊滅したそうな。

しかも恐るべきことに、
この明和の大津波以外にも、
歴史的には何回も大津波が宮古島を襲っとったらしい。


なわけで、

古の宮古んちゅは。
地震や津波の恐ろしさを知るとともに
自然に対して畏敬の念を持ち

津波の脅威を教訓とし
東北沿岸と同じように
後の子孫へと伝えるべく”碑”をたて

高台へと移転したわけです。。




さて。

そんな先人の想いを託された
現在の宮古島。

海沿いに家を建てる人は言うまでもなく、
”エコなんたら”と言う聞こえの良い呼び方つけたりし〜のぉ、
島をあげてのあいもかわらぬ沿岸部の開発ラッシュです。



おかしいとは思わんかあ?


・・・っちゅうか、



海中公園って


なんじゃあれ〜〜〜!!!



ただ泳いどる魚せるためだけのために
自然破壊したあげく、

あろうことに、


海の中に建造物つくって

どないすんねん!!




古の宮古人を馬鹿にしとるとしか思えん。。

ったく自然舐めすぎ...



東日本大震災で
自然災害の怖さを見せつけられたにもかかわらず

宮古島の沿岸部の開発について、
環境破壊の面だけでなく、

自然災害時の危機管理面においても、
問題視する意見が
未だに大きく出てこない感があるのが怖いです。


”津波は大昔の話やから宮古島は大丈夫やで♪”と、


みんながみんな
なんとなくそんな風に思っとるような気がする...




新名所「海中公園」の上等な看板石碑を眺めながら
240年前の大津波を想うとき、

立派な字体の立派な石碑が
今を生きる宮古島市民の(もちろんワシも含む)

エゴの塊を記念しとるかのような
実に滑稽な”アホアホ記念碑”に見えてきた



忘れ去られた場所にある
朽ち果てた古の宮古人からの遺言とも言うべき石碑と

今を生きる宮古島市民が自慢する上等な石碑。


どうやら
人間の重みが表向きの肩書に
必ずしも比例しないように

石碑の重みもまた
その上等さに比例せんようでんなあ...



ところでこの

”アホアホ記念碑”...


あかん。。


ここだけやない?!

すでに島中にいっぱいあるがな!!
(1500万かけた平良港の東屋とか何じゃあれ?!)



先祖に対する尊敬の念が
日本一強いといってもいい宮古島にあっても

こうして先人の教えを
ことごとく破りまくっとるとこみると

やはり人のエゴはそれより強かった

...ってことなんでっかね?




ってことで、


自然への畏怖と
古の宮古島の人々の労苦を想い


とりあえず
ワシのしょぼいブログではありますが
建立費用ゼロ円にて勝手に碑を建てときます。



まずは表書き...

海を守り共に生きる誇り高き宮古人であり続けるべし
想い改めよアホな利権まみれの箱モノ開発
人のエゴで海をイジルナ


でもって裏書き..

1972年の日本復帰以降、
宮古島の“真の”宝である自然を破壊しまくる開発ラッシュにより
海は汚れ、島の生き物はいなくなり、植物は枯れ果てた。

だっからよぉ〜!まだ宮古島をぶっこわすつもり?

宮古の自然は冒すことことが許されない
他にはない現世唯一の宝であり
地球から託されたあずかりものであり
またその存在は宮古そのものである。

幾歳経るとも子々孫々忘れることなかれ。




posted by カン at 10:04| Comment(4) | TrackBack(0) | 宮古島2011 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする